Tech Babies

米国スタートアップの今と未来

次世代型キュレーションプラットフォームNewsPicksがメディアにもたらすインパクト

 

今月初旬にこのブログを公開してから、記事の内容が参考になったというコメントや様々なお問い合わせをいただく機会が増えました。またシリコンバレーを中心とした米国のスタートアップに関するものだけではなく、ブログ自体のマーケティングに関するご質問をいただくことも少なくありません。公開直後から多くの方々にご覧いただくことができたため(公開初日から2日間で18,000PV)、メディアマーケティングの観点から興味を持たれた方もいらっしゃるようです。

そこで今回は手前味噌になってしまい大変恐縮なのですが、このブログの立ち上げ時のマーケティングについてご紹介させていただきます。マーケティングといっても特に戦略的に何かを行ったわけではないのですが、はじめから多くの皆様にこのブログをご覧いただくことができたのは、UZABASEが運営するNewsPicksへの記事の投稿がきっかけでした(NewsPicksの概要についてはこちらを参照)。

 

「バズり」に最も重要なのはインフルエンサーへの訴求

シリコンバレーのスタートアップは、初期のサービス/プロダクトのマーケティングにおいて特にエバンジェリストユーザーに対する価値の訴求を重視しています。ブログ等のメディアのマーケティングに関しては、エバンジェリストをインフルエンサー(もしくはキュレーター)という言葉に置き換えることができ、一般的にソーシャルメディア上の情報のキュレーションプロセスを下図にように表すことができます。

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このソーシャルメディアを介した記事の拡散において最も重要になるポイントは、上図①の「数、質、期間」です。できるだけ多くの、それも他のユーザーに対してより大きな影響力を持つインフルエンサーが、短期間で①のプロセスを経ることによって、その後の②③のプロセスで拡散される記事は圧倒的な数のユーザーにリーチすることができます。ただし、そもそもFacebookやTwitter等で既に有名人の友達やフォロワーが多い状況にある個人もしくは法人でもないかぎり、通常のブロガーやメディア運営者にとっては記事自体をインフルエンサーに認知してもらうことすらも簡単ではありません。

 

Tech Babiesのはじめの一歩にNewsPicksを選んだ理由

そのような状況のなかで、このブログでは、経済、IT、政治等のニュース共有サービスであるNewsPicksを記事の拡散のために活用することにしました。単純にブログの想定読者層(日本のスタートアップ関係者、大手企業の新規事業担当者、VC等の投資家、フリーランスの方々等)とNewsPicksのユーザー層がマッチしていたからだけではなく、上図のソーシャルメディアにおけるユーザーの行動の各ステップ「A. 認知」「B. 共感/反感」「C. シェア」に関して、下記のようなポイントに着目したためです。

「A. 認知」:インフルエンサーの密度

News PicksにはIT、経済、政治等に関して情報感度の高いユーザーが多数存在しています。単純なユーザー数だけをみれば、他のメディアに比べて少ないかもしれませんが、このブログのインフルエンサーおよびアーリーアダプターとして想定される読者層の「密度」が圧倒的に高くなっています。また堀江貴文さんやグロービスの堀さん、夏野剛さん、竹中平蔵さんのような各界に対して大きな影響力を持つ有名人も、自身のコメント付きの記事を積極的にPick(シェア)されています。そのため、NewsPicks内で投稿もしくはPickされる記事は、一般的なソーシャル/ニュースメディアに比べて、インフルエンサー、アーリーアダプターとなる読者層に認知されやすくなっています。

「B. 共感/反感」:記事の面白さを引き立てる有識者・有名人によるコメント

News Picksでは記事の内容よりも先に、その記事をPick(シェア)したユーザーのコメントが目に入るデザインになっています。有名人や有識者をはじめとした多くのユーザーがコメントしている記事を見かけると、通常よりも読んでみたくなるだけではなく、その内容に対してより共感/反感を持ちやすくなります。結果として、他のユーザーに触発されて「いいね」を押したり、コメント付きで記事をPickするユーザーも多いようです。

「C. シェア」:他のソーシャルメディアに連動するPick機能

インフルエンサーのなかでも特に上記の有名人の方々はNewsPicks内のPick(シェア)をTwitterやFacebookにも連動させているため、その他のソーシャルメディアにも記事が拡散されていきます。堀江貴文さんの例で言えば、Twitter(約100万人がフォロー)およびHoriemon.comに投稿がリンクされているため、堀江さんがPickした記事は相当な数のアーリーアダプターおよび一般ユーザーの目に触れる構造になっています。

したがって、IT、経済、政治関係のブロガーやメディア運営者からみれば、News Picksは特別なネットワークやコネクションがなくても、記事の拡散が期待できるキュレーションプラットフォームであることが分かります。実際に、多くのブログやメディアがNewsPicksを通して「バズらせ」に成功したという話も聞いていました。

 

News Picksの具体的なキュレーション効果

日本時間の2月1日に数個の記事を同時にNewsPicks内に投稿したのですが、同プラットフォーム内のユーザーの方々から徐々にPickされていき、翌日にはGoogle Venturesの記事がトップニュース20に選ばれたことによって、このブログのPV数が急増しました。

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その後、NewsPicks内で堀江貴文さんにGoogle VenturesおよびStripeの記事をPickしていただいたことによって、当初想定していなかったような読者層の方々にも読んでいただける結果となりました。翌日にはGunosyやSmartnewsのようなニュースサイトからのトラフィックも発生しています。

具体的に公開前日からの1週間(1月31日〜2月6日)のトラフィックの変化については、下のGoogle Analyticsのグラフをご確認ください。

 

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このトラフィックソースを確認するかぎりでは、PV全体の7割くらいはNews Picksがきっかけで発生したものであると推測されます(残りの3割に関しては、ブログ開設前からご相談に乗っていただいていたベンチャーインキュベーションを手がけるInclusion Japanの吉沢さん、キープレイヤーズの高野さんがご厚意でこのブログをFacebookでシェアして下さったことがきっかけです)。その後は新しい記事を投稿しなかったため、PV数は減少していきましたが、NewsPicksでうまく型にはまったときのインパクトの大きさが確認できると思います。

 

まとめ

無名のメディアにとって、どんなに内容の良い記事を揃えていたとしても、多くの人に読んでもらえる機会を作ることは簡単ではありません。一方で、PV数を増やすために、毎回知人に記事のシェアをお願いしたり、記事の質よりも量を重視したSEO対策等を行うことは避けたいと考えているブロガーやメディア運営者も多いのではないかと思います。そのような課題に対する1つのソリューションとして、個人的にNews Picksはおすすめしたいサービスになっています。

 

 

写真その他ソース等:
NewsPicks
「ユーザー数は追いません」NewsPicksの広告収益に頼らないメディア運営とは?
ユーザベース、経済情報に特化したニュースキュレーションサービス「NewsPicks」をリリース

 

 

 

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